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白白庵(オンラインおよび、ギャラリー)にて、足田メロウ展「青い盆」が2022年4月2日(土)から10日(日)までの期間、開催されます。
白白庵の前身である「neutron」での個展・二人展・ライブイベントなど、数多くの発表を重ねてきた足田メロウによる、白白庵では2回目となる個展を開催します。
僕とメロウさんは1973年生まれの同い年です。
だからと言うわけではないですが、長い間会わなくても(会えなくても)、気持ちを通じ合わせることができると感じます。
コロナ禍において、誰もが強制的に距離を取らなくてはならなくなった世の中で、ライブイベントなど「対面」での表現活動を精力的に行ってきた彼にとって、大きな影響があったことは否めません。
僕自身、メロウさんのライブで何度も心を動かされ、時に涙してきました。
寂しさと切なさと喜びと儚さと希望が次々に降ってくるような感覚を味わう体験は、実際に会場で目撃した人にしかわからないものかもしれません。
しかし時代は離れている人間同士を、心の底から切り離そうとしているのでしょうか?
僕はそうは思いません。
不自由さは創造の源でもあります。魂の渇望はさらなる制作を促します。
今回、メロウさんは99枚の連作をはじめ、驚くほど多くの作品を準備してくれました。
どの絵やオブジェにも、静かな祈りと心の叫びが込められているように感じます。
いつかメロウさんの背中越しに、彼の魔法の手が動き、めくるめく幻想のような世界が生まれる光景を再び見たい。
その気持ちを強く抱きつつ、この時代だからこそ出来るやり方で、世界中の多くの人たちに作品を見て欲しいと願っています。
「幸せをのせる、青い盆 あなたは 何を のせますか?」
僕は毎日欠かさず昇る朝の光を、のせたい。
白白庵主宰 石橋圭吾
「青い盆」のこと
こつこつと縦長の99枚の絵を描きながら、何に対してかはわかりませんが、
祈りのような、供物を捧げているような、自分にとってのお百度参りのようなような行為だなと思いながら制作を続けていました。
「盆」には”御供物をのせる器”という意味もあるようで、青い下地画面を盆に見立て、その上に白や金(の絵具)でお供えを並べてゆくようなイメージで描いていたのと、以前から今回の個展は「青」で統一しようと考えていたので、タイトルを『青い盆』としました。
絵も陶器も、なにげなく前を通りかかった時に心の中で挨拶をしたりふと手を合わせたり、そんなお地蔵さまのような存在の作品が作り出せればいいなと思っていますので、地蔵盆ともちょっと引っ掛けてます。
足田メロウ
【「青い盆」展示会場ライブ配信】
視聴無料
[日 時] 4月3日(日) 午前10時〜 (約45分)
[出 演] 石橋 圭吾(白白庵主宰)
*白白庵Facebookページから配信します。
https://www.facebook.com/pakupakuan
白白庵では2018年以来の個展となる足田メロウ展「青い盆」の展示の様子を、会場から生配信でお届けします。
20年来の付き合いとなる足田メロウと白白庵主宰・石橋の間のエピソードなども交え、作品世界を紹介する45分間。
オンラインショップと合わせてご覧になれば、より深くお楽しみいただけます!(アーカイブでもご覧いただけます。)