日本はこれまでの経済成長によって、「物質的な豊かさ」を手に入れました。
これからは「生活満足度」「精神的な豊かさ」への成長を求めています。
その時代の要求のひとつが「アート」。
「アート」は、人々に感動や生きる喜びをもたらし、心豊かな生活を実現するために不可欠なものです。
「アート」が日常の中で普通となり、世界から愛される国となるために、
そのような思いを込めて、2011年3月10日、現代アート情報サイト「hibiA(ひびえ)」を公開しました。
2021年で「hibiA」公開から10年。
この10年で、
「hibiA」公開の翌日に起きた「東日本大震災」をはじめとした、度重なる大きな自然災害、
IoT、ブロックチェーン、AI、ビッグデータなどの新たなテクノロジー、
SDGsによる世界の新たな目標設定、
世界中に蔓延したCOVID-19によるウィルスの脅威、
等により、時代は大きな変革を迎えています。
また同じくこの10年で、
大手メディアで現代アート特集が組まれたり、
アートフェアの活況や、アート投資、ビジネスにおけるアート思考が注目を集めたりと
アートに関することが、さらに身近になってきました。
10年前よりさらに「生活満足度」「精神的な豊かさ」への欲求が高まっているようです。
これまでは理想論者や夢想家が、「生活満足度」「精神的な豊かさ」について主張していましたが、
最新のビジネスシーンでも、急激にその価値観の重要度が増してきました。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏は著書「サピエンス全史」で問うています。
「文明は人間を幸福にしたのか」
徐々に変化していた流れが、
2019年末に起きた世界的なパンデミックをきっかけに、急激に常識が変化しています。
もしかすると、「資本主義」から「新しいイズム(主義)」へ移行する入口に立っているのかもしれません。
新しいイズムに向かうには、かつての日本文化や東洋文化にヒントがあるのかもしれません。
例えば、
縄文時代の圧倒的に殺傷が少ない生活様式。
神道をはじめとした自然崇拝による生活様式。
二十四節気と七十二候による季節を繊細に感じる生活様式。
江戸時代のエコ(循環型)システムによる生活様式。
明治時代初期に訪れた外国の視察団が驚いた、民衆の美しい生活様式。
等々、「物質」だけではない「幸福」や「豊かさ」がたくさんありました。
だからと言って、単純に昔の日本に戻ればよいとか、鎖国すると言った極論ではなく
欧米文化から学び得た、
多くの「便利さ」や「楽しさ」「魅力」「多様性」を折衷させていくことが重要だと思います。
テクノロジーによって様々なことが自動化されること、
日本を含む先進国において、人生100年時代が到来すること、
生命すらコントロールできるようになったことで、
人類史においてお手本がない時代に突入しました。
これまでの文化を超えて、新たな文化を創出することで、これからの「幸福」「豊かさ」を得られるのでは。
日本が“超”文化大国となるヒントを得るために
新たな時代に向けて、2021年2月「hibiA(ひびえ)」をリニューアルいたしました。
今、生まれている「現代アート」を軸として
問題提起としての「アート」や、生活における「アート」、
古美術や工芸、デザイン等の様々なクリエイティブに関すること、
政治や経済、教育、テクノロジー、サイエンスに関すること、
その他、生活に「アート」を取り入れるためのショップ等を準備しております。
引き続き、ご協力およびご指導のほど、よろしくお願いします。
日々、絵
日々、ART
日、美へ
・・・そんな、日々へ
「hibiA」は、日本が“超”文化大国になるためのプラットフォームです。
2021年2月
hibiA 代表
株式会社マイリアルビジョン
代表取締役 奔保彰良