イベント紹介Event Information
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eN artsにて、林勇気 個展「15グラムの記憶」が9月3日より開催致します。
林勇気は、自身で撮影した画像をパソコンに取り込み、切り抜きをしたデータを重ねてアニメーション映像の制作を続けています。近年では「KYOTO STEAM 国際アートコンペティションスタートアップ展」(京都市京セラ美術館 / 京都)にて、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とコラボレーション作品を制作する等、映像制作において多岐にわたる活動を展開しています。
今回の展覧会では、祖父の遺品から見つかったフロッピーディスクに記録された川の写真をたどるという物語。祖父が撮影したであろう写真、フロッピーに残っていた写真の川を辿る「私」の映像、Digital mavicaで撮影された映像。これらの映像の随所に散りばめられた欠片を集めてみてみると、祖父と私の感傷的な物語だけではない「何か」が浮かび上がってくることでしょう。
なお今回は、eN arts collectionに所蔵されているiPod touchを使用した映像作品「overlap」(2010年制作)も特別に展示予定です。本展とコレクション作品と、あわせてお楽しみ頂けますと嬉しく存じます。
桑原 暢子 | eN arts
祖父の遺品の中にフロッピーディスクとカメラがあった。撮影した写真をフロッピーディスクに記録する、2002年発売のソニー製の「Digital Mavica」というカメラだった。フロッピーディスクの中には祖父が撮影した近隣の川の写真が入っていた。私はそれらの川をたどろうと思った。
林勇気