イベント紹介Event Information
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メグミオギタギャラリーにて、咲 新作絵画展 “メタモルフォーゼ” が7/27より開催されます。
咲は美術教育を受けるため16歳で渡米し、19歳となる今秋よりロードアイランド・スクール・オブ・デザインにて学びます。彼女は自身のメッセージを画面に刻み込むように、色鉛筆を丹念に塗り重ねた制作を得意とします。作品にはよく少女が登場し、架空の世界を織り交ぜたり、それらが日常的な風景と一体化したような独特の世界観が特徴です。童話や神話が多くの作品の題材になっており、その中で主人公たちは従来の性別や人種、地位などによる運命に縛られることなく、美しく変化していきます。
咲は10代ならではの視点から、誰もが「いい子」に育つことを求める均質的な日本の教育や子育ての風潮に疑問を投げかけてきました。2019年には弊廊にて、初々しさと不穏さと同時に感じさせる作品10点を展示し、それまで内に秘めてきた自身の考えを初めて公にしました。それに前後して、アメリカでは同世代との意見交換や、決められた道からはみ出した者達への理解や共感を深め、自身の経験を作品世界に昇華していきました。多民族や異なる文化的価値観が混在した社会の中で身につけた多様性や協調性は、約2年ぶりの今回の展示にて遺憾無く発揮されています。
咲にとって初個展となる今展では、制作に約半年を要した力作 “白雪姫” を始めとし、蝶のように大胆に生まれ変わっていく心や感情を鮮やかに描き写した作品21点を展示致します。
「見てくださる方が自身を絵に投影し、抑圧から抜け出して自由になれるようなメタモルフォーゼのお伽話になっています。」