イベント紹介Event Information
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Yutaka Kikutake Galleryにて、「至るところで 心を集めよ 立っていよ」が2022年7月7日(木)から8月6日(土)まで開催されます。(Yutaka Kikutake GalleryとSCAI PIRAMIDEの共同開催)
本展は、ドイツ系ユダヤ人の詩人パウル・ツェランの詩「刻々」の一節「至るところで 心を集めよ 立っていよ」を展覧会タイトルとして、「アイデンティティの葛藤と獲得」、「不在の存在」、「ここではないどこかを想像する」など、ここ数年、パンデミックや紛争が人々の営みや交流に困難を強いるなかで、あらためて我々ひとりひとりの立っているところを確認し、他者を想像することで知り得る価値観やそこから導かれる社会の多様な在り方、ひいては我々ひとりひとりの人間そのものの在り方について省察を試みようとするものです。
Yutaka Kikutake Galleryでは、パフォーマンスやインスタレーションを介して意味の伝達について考察する関川航平、音楽と彫刻の融合を試み展示やパフォーマンスを行なっている中島吏英、身近な事柄や歴史のリサーチを基軸に記憶や行為の痕跡を彫刻やインスタレーションで展開する古橋まどかの3名のアーティストたちの表現から、日々の営みや想像力の先でささやかれる声に耳を傾けてみたいと思います。
本展タイトルに引用もしている詩人・パウル・ツウェランは「糸の太陽」で「まだ歌える歌がある 人間の 彼方に」と記しました。今回紹介する3名も、パフォーマンスや制作の痕跡を手掛かりに、展示空間に完結することなく人々の想像力や思考の先に拡張されていく表現を試みているアーティストたちです。会期中は、パフォーマンスやワークショップも行われ、時間や空間、様式に制限されることなく展示空間全体が有機的に拡張をしていきます。
<関連展示>
「至るところで 心を集めよ 立っていよ」
ジェームス・リー・バイヤース、潘逸舟、佐々木健、碓井ゆい、アピチャッポン・ウィーラセタクン
会場:SCAI PIRAMIDE (東京都港区六本木6-6-9 3F)
会期:2022年7月21日(木)−9月17日(土) 夏期休廊 8月11日-8月21日
12:00-18:00 日・月・火・水・祝日 休廊