ARTIST
川瀬巴水 HASUI KAWASE
- プロフィール
Profile
- 略年譜
1883(明治 16)年 0歳 5 月 18 日、東京市芝区露月町(現、港区新橋)の糸屋兼糸組物職人の長男として 生まれる。本名は文治郎。 小学生の頃から絵を見たり描いたりするのが好きな少年であった。
1908(明治 41)年 25歳 日本画家の鏑木清方に入門を希望するが、巴水の年齢を理由に許されず、洋画を 勧められる。白馬会の葵橋洋画研究所に通いつつ、洋画家の岡田三郎助の指導を 受ける。
1910(明治 43)年27歳 再度、清方に入門を懇願して許される。約 2 年後、清方から「巴水」の画号が与えられる。
1917(大正 6)年 34歳 吉川ウメと結婚、芝区愛宕下町に住む。
1918(大正 7)年35歳 「郷土会第四回展」で、同門伊東深水の渡邊版木版画集『近江八景』を見て感動 する。師清方の承諾を得て、版元渡邊庄三郎のもと、「塩原三部作」で木版画 デビュー。
1920(大正 9)年 37歳 旅に取材した最初の連作『旅みやげ第一集』完成。
1921(大正 10)年38歳 『東京十二題』が完成。『東京十二ヶ月』を制作、5 作目を発表するも未完に終わる。 『旅みやげ第二集』完成。
1923(大正 12)年 40歳 9 月 1 日、関東大震災。写生帖 188 冊や画業の成果を家財とともに焼失。 渡邊庄三郎に勧められ、10月22日から翌年2月3日にわたる生涯最長の旅に出る。
1930(昭和 5)年47歳 アメリカのオハイオ州トレド美術館主催の現代日本版画展に92 点出品、1936 年の 同展にも出品。馬込町平張(現、大田区南馬込)に洋館づくりの家を建てる。 復興途上の東京を主題にした『東京二十景』完成。
1931(昭和 6)年 48歳 『東海道風景選集』(1931 ~ 1947 年)の制作開始。
1936(昭和11)年 53歳 渡邊版『日本風景集 東日本篇』(1932 ~1936年)完成。『新東京百景』を6図制作 するも未完に終わる。
1943(昭和 18)年 60歳 『日本風景集II関西篇』(1933 ~ 1943年)完成。
1944(昭和 19)年61歳 空襲が激しくなり、巴水夫妻は栃木県塩原へ疎開、1948 年に東京に戻る。
1953(昭和 28)年70歳 前年、文部省が木版画技術記録を永久保存することを決定し、無形文化財技術 保存記録木版画《増上寺之雪》が完成。
1957(昭和 32)年74歳 11 月 27 日、胃がんのため、東京都大田区池上町(現、大田区上池台)の自宅にて 逝去。絶筆の《平泉金色堂》は死後に完成、百ヶ日の法要で友人知己に配られた。
- 受賞歴
Award
- 個展
Solo Exhibitions
- グループ展、その他
Group Exhibitions
- パブリックコレクション
Public Collection