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KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、青木悠太朗と吉田愛による2人展「斜と風」が2022年4月2日(土)から4月17日(日)まで、開催されます。
自分が実際に目にした風景や空間、現象を解釈し、木材や金属などの身近な素材を使いミニマルな造形作品を生み出す青木悠太朗と、日本画をベースに和紙や木材、土などの素材を使った作品を通して自然の温もりを表現する吉田愛の2人は、今回の2人展に向けてギャラリーを中心とした都立大学周辺を歩き、様々なものを見て、そして感じる事を通して、今回の2人展タイトルとして「斜と風」という言葉を導き出しました。
春の空気に包まれた自然豊かな都立大学で、それぞれが平面作品作家、立体作品作家との展示の経験がないと言う2人の邂逅。
この機会にぜひご高覧下さい。
【作家ステートメント】
自らに関した事象から、彫刻を通して空間の認識について制作している。
制作のきっかけとなるモチーフは様々だが、日々の移動中に出会うことが多い。
歩いていると、その地面の傾きや平らを足の裏から感じ取ることができる。
緩やかな坂道を歩いている。その先はまだ続いている。周囲の建物は一見揃っているようだが、その緩やかな傾斜によって入口(高さ)がズレ、地形の起伏に即した状態になっている。傾きによってズレたモノの連なりから作品を作ることにした。
青木 悠太朗
画廊周辺を散歩していると風が吹き抜ける坂や丘、四方を壁に囲まれた風の溜まり場があった。
坂に合わせて斜めに建つ小さな建物達が並び、ギャラリーの隣には大きな桜の木がある神社があった。
そんな風やこの土地からイメージを受け、サラサラと流れる木漏れ日の香りや道から漂う人の温もり
や気配を作品に含められないかと考え制作した。
吉田 愛