イベント紹介Event Information
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KANA KAWANISHI GALLERYにて、横山隆平個展『HOLES and SCARS』が2022年6月10日(金)から7月16日(土)まで開催されます。
横山隆平は「都市とは何か」を主題に据えながら、東京を主体にモノクロフィルムによる都市写真を発表する写真家。2020年より展開の〈WALL〉シリーズでは、ライフワークとして撮り溜めてきた数千枚に及ぶ渋谷に描かれたグラフィティのアーカイブ写真を、流転する都市風景の在り様を起点に着想した独自の制作方法で、新たなる都市風景写真をつくりだし国内外で評価を高めてきました。
本展では代表作〈WALL〉に加え、新作〈STUFF〉シリーズを組み合わせることによって、都市の姿をさらに立体的に提示します。路上に転がる様々なモノを撮影したこれらの写真は、プリントとして出力された後、野ざらしにされた街の景色のように、あるいは長い間愛された古着のように、凝縮された風化のプロセスを経ることで完成します。真新しい新品にばかり価値を置く現代社会の大量生産・大量消費の概念から一線を画すべく、被写体のセレクトからプリント制作過程のひとつひとつまでを慈しみながら、時間経過や風化の様相にこそ真価があることを示唆することで、新たな都市の姿として集約させます。
類を見ない独自のストリート写真を追求しながら、国内外での評価をますます高める横山隆平による、KANA KAWANISHI GALLERYでの初個展『HOLES and SCARS』を、是非お見逃しなくご高覧下さい。