イベント紹介Event Information
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MEMにて、松井智惠の個展「今年の絵の仲間たち」が10月9日(土) から 31日(日)まで開催されます。
松井智惠は、京都市立芸術大学大学院修了。80年代からインスタレーション作品を手がけ、ヴェネチアビエンナーレ、ニューヨーク近代美術館等も含め国際的にも広く紹介されてきました。2000年以降は《ハイジ》シリーズを中心に映像作品を制作。インスタレーション、映像作品と平行して、それらの作品と呼応するようにドローイングを描き続けてきました。
松井は自身の作品を、『寓意の入れ物』と喩えています。物語が生まれる場所にある「寓意=物語」が入れられた器としての作品。そこで、『物語』が発生する間際の感覚を探っていたといいます。
MEMでは2007年に松井の油彩とドローイングで構成される絵画の展覧会を初めて開催し、その展覧会にも「寓意の入れ物」というタイトルが付けられ、その後2014年に、毎日素描を描く《一枚さん》の展覧会を、横浜トリエンナーレ会場と同時展示で開催しました。
2017年に最初の『Picture-絵の仲間-』をMEMで開催。「絵の仲間」とあるように、松井は以前より油彩、水彩、マニキュア、カーボン紙などいろいろな素材や技法を使って「絵」を描いてきました。松井は「作品」ではなく「絵」を描いていたといいます。本展はその第二弾になります。新旧あわせた油彩や、さまざまな描画材料を使用した紙の作品も含めた「絵」の展覧会です。