イベント紹介Event Information
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ギャルリー東京ユマニテにて、村井進吾「ハスバタケ」が2022年1月11日（火）から1月29日（土）まで開催されます。
村井進吾は1952年生まれ。多摩美術大学大学院修了後、数多くの個展、グループ展に出品し精力的に発表しています。近年は2001年大分市美術館での個展、1996年からは茨城県筑波山麓を会場に、およそ隔年開催されている「雨引きの里と彫刻」に出品。彫刻と地域の在り方を野外彫刻展という場を通して提示してきました。さらに、2009年に国立新美術館で開催された「アーティスト・ファイル 2009―現代の作家たち」では、全長42mの大空間に黒御影石の作品群で、静謐な空間を作り好評を博ました。
村井の作品はそのストイックな印象のせいか、まず石の美しさに心を奪われます。作品は黒御影石や大理石を掘削しただけの簡潔極まりない形状のようですが、それらの表情を丁寧に見つめると所々に内部に思いを馳せる痕跡がいくつも見られます。闇の固体である石とはどのようなものなのか？その闇の内部を見てみたい、と村井は言います。 村井の作品は常に「石」本来が持つ重量感や緊張感を湛えながらも、沸々と湧き上がる不可思議で愛おしいその素材への探究心が十分に発露されたものと言えます。
今回の新作展は「ハスバタケ」。「黒体」「再封」と続く、表面を基盤の目のように細かく削る仕事から、さらにその凹凸をなくした様相は、枯れたハスと石の内外への関心がイメージとともに繋がっていくようです。3年半ぶりとなる今回の新作展はおよそ1m四方の大作を中心に数点発表いたします。是非ご高覧下さい。
村井進吾 MURAI Shingo〈参考図版〉「ハスバタケ」2018 黒御影石 16×48.5×32.3cm
