※新型コロナウィルス感染拡大による社会情勢に伴い、美術館およびギャラリー施設において休廊、休館、もしくは会期の変更をしている場合がございます。詳しくは、各施設サイトをご確認いただきますようお願い申し上げます。
青山目黒にて、国際的な活動を展開する美術家、折元立身(b.1946)の東京では初発表の新作展「Ghost of Art-Mama」が、9月11日より開催されます。
折元は90年代より2017年まで長期に渡りアルツハイマー病の実母男代(おだい)さんの介護をしながら、母を題材にしたり、関わって行くその状況そのものをコラボレーションとして膨大な作品を制作、発表していきました。
2019年10月には、その中での代表的な作品であるベートーヴェンの「運命」に合わせて母の髪の毛を逆立てたり戯れたりする映像《ベートーベン・ママ / 2012》をLondon East Asia Film Festival 2019(Tate Modern)に出品しました。
折元は展示がある度に現地に赴くだけでなく、都度手近で入手した物品で制作し、路上などでアクションを実施します。
そしてこの時もフィルムディレクターDavid B.氏の協力の元、亡き母のポートレートのお面を被り、母に扮してロンドンの路上を散歩したのでした。そのドキュメントが表題の映像《ゴースト・オブ・アートママ》です。
今回はその映像とポスターなどの印刷物を、東京の路面沿いのショーウィンドウにて展示します。言うまでもなく現在どんな店舗もいつ休業の要請、再延長を受けてもおかしくない状況です。ほんの少し前のロンドンの屋外での散歩のイベントと言う記録映像を展示するのに路面沿いのウインドーは相応しい環境です。
その他にも関連作として、その休業要請の状況により公開は左右されますが、スペース内には同じ滞在時期に制作し母宛に投函した絵ハガキのシリーズ約60点も展示予定です。
またこの時期折元は ‘Steirischer Herbst ’21’ Graz/オーストリアでの50年に渡る歴史的な国際学会的な現代アートフェスティバルに参加します。
https://www.facebook.com/steirischerherbst/