イベント紹介Event Information
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TEZUKAYAMA GALLERYにて、御村紗也の個展「In the corner of the page」が9月16日(金)から10月15日(土)まで開催されます。
御村紗也は1997年に生まれ、大学院を修了するまでの6年間を京都で過ごし、現在は生まれ故郷である三重県を拠点に活動しているアーティストです。
学生時代より日常に溢れる何気ない瞬間や光景、または現象を主題としながら、様々な技法やテクスチャーに置き換えて画面上で構成し直すことで、叙情的な要素を含んだ絵画を制作しています。
日に照らされることで現れる影、風に揺れる木々の音、 肌で感じる温度や空気の香りといった、刹那的な情景を収めた写真をもとにドローイングを作成し、それらをシルクスクリーンの均一な線やリズミカルで軽やかな筆致、柔らかな色彩に置き換えてキャンバス上に再現します。
また、作品の表面には樹脂による光沢感のある塗面や水性アクリルによるマットな質感の塗面、下地材を用いた粒子状の色面など、一枚の作品の中でテクスチャーの差異が効果的に配されることで、多様な視覚体験を有した画面となっています。いくつかの身体的なプロセスを重ねて、作品の完成へと向かう姿勢は、泡沫のような触れられない存在を少しでも掴もうとする作家の意思を感じさせます。
今展は、この春に京都芸術大学大学院を修了したばかりである御村紗也のTEZUKAYAMA GALLERYでの初個展となります。会場では新たに制作された大作を中心に新作約15点が展示されます。
是非、御村紗也の初個展「In the corner of the page」にご期待下さいませ。
[アーティスト・ステートメント]
制作の最初に、メモを書くようにドローイングをします。
友達と電話をしている時や退屈な授業を聴いている時にする手遊びのように、とりあえず手を動かしながら描きます。
描くものは、なんとなく気になった光景です。
その光景は、ごく普通で日常に溶け込んでいますが、光が差す・風に揺れる・心地よい音がする・私/あなたがここにいる、色々なものによって
現れた美しい瞬間だと思っています。
生活の片隅にある変哲もないものが、意味を持つ瞬間をつくりたいと思います。
御村紗也