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ギャラリーノマルにて、新進気鋭の画家・山田千尋の個展「BABY」が2月26日(土)から3月26日(土)まで開催されます。
イメージが立ち上がっていく様を同モチーフの変奏描写で表現
山田千尋は2016年に京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業。以降、模索をしながら日々描き続け、独自のスタイルを確立しつつあります。
2020年春にギャラリーノマルで開催した若手作家4名によるグループ展への参加以降、昨年はやはりギャラリーノマルでの初個展や自身の手による初の版画作品制作ほか、京都府新鋭選抜展での展示やアートコレクターによる選抜展での作品発表など、今後の飛躍を予感させる1年となりました。
山田の絵の特徴は、目を惹く軽やかな色彩、薄い層でありながら独特な質感を感じさせる筆跡、そして主にSNS上で掲載されている写真から抽出した、通常目を向けられることのない歪なモチーフへの強い執着があります。時間をかけて丹念に描かれたその画面には、物事をあらゆる角度から偏見なく捉え、かけがえのないものへと昇華する山田自身の眼差しが反映されています。
今回「BABY」と題された展覧会では、同じモチーフを題材とした大小様々な油画を壁面毎に複数点展示。同じモチーフながら個々に異なる筆跡や色合いの作品を一望することで、画一的でないものの見方、感じ方の多様性を提示すると共に、描くことの唯一性=本質を探求する試みとなります。
また他にも、スケッチブックに描いた過去のドローイングの数々をギャラリー空間に設置した机上で手にとってご覧いただく予定です。
時代を担う作家として今後の活躍が期待される若手作家・山田千尋、渾身の展覧会、是非ともご注目ください。
[作家コメント]
こんにちは。
山田千尋と申します。
油絵を制作しています。
試し描きから大きな作品まで、全て同じモチーフの絵で、壁一面を埋めつくす展示をいつかやってみたいなと思っていたのですが、今回とてもありがたいことに、ノマルで挑戦させていただけることになりました。
絵の具と絵の具の重なりから、絵が生まれてくるような様子を見てもらうことができたらいいなと思い、展覧会名を「ベイビー」と付けることにしました。
山田千尋 Chihiro Yamada
Related Events : Closing Live "BABY"
2022.3.26 sat, open 19:00 / start 19:30 -
charge:前売¥2,500. / 当日¥3,000. *予約制 By reservation only
出演:山本精一 Seiichi Yamamoto / sara (.es)
イベント詳細
https://www.nomart.co.jp/sound/BABY.php