イベント紹介Event Information
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東京・末広町の PARK GALLERY にて、新進気鋭の写真家・小谷田大輔による初の個展「記録を記憶につぐ」が2022年3月16日(水)から3月27日(日)まで開催されます。
今回の展示では小谷田大輔による『記憶の記録』が並びます。「記録」を目的に切り取られた写真は、一見なんの変哲もない景色に思えるかもしれませんが、確かに小谷田大輔が「そこにあった」と確信した記憶の欠片です。
写真を撮ることや作品を残すことが目的ではなく、写真を撮る、選ぶ、印刷する、飾るという行為の繰り返しを通じて「記憶」を確かめたいと話す小谷田氏。カメラは何でも構わない。それは記録を記憶につぐ作業。まるで自分が「ここにいる」ということを確かめる行為にも似ています。
この先、大学を卒業し社会に出て、何者かにならなければいけないと迫られる中で、意図せず切り取った記憶の欠片の中だけに隠れている「自分らしさ」とは。
次世代の写真家が切り取る「記憶の欠片」に、 私たちは何を見て、何を感じるのかを、会場で一緒に楽しめれば幸いです。
作家ステートメント
写真はあくまでただの記録。
そこにそれがあったという証明。
写真を撮りたいのではなく、
その記録を「記憶」についで、
そこに自分がいたということを確かめたい。
不調和も、不格好もありのまま受け入れて、
ただひたすら切り取った記憶の断片が、
誰かの心を少しでも動かすならば、うれしい。
ー 小谷田大輔