イベント紹介Event Information
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ギャラリーノマルにて、気鋭作家小谷くるみの2度目の個展「ヘーパイストス」が2022年7月9日(土)から8月6日(土)まで開催されます。
新たな手法で描き出す新シリーズが発表されます。
小谷は京都造形芸術大学油画コース卒業後、同学大学院芸術専攻を終了。同時に、その独創的な作風は注目を集め、数々の展覧会などで作品を発表。今最も新作を期待される若手作家の一人となっています。
ノマルでは、2020年のグループ展「U30 - Whom do you suspect?」でデビュー、初個展となった昨年の「砂から星へ」も大盛況で終え、ますます作家としての注目度が上がっています。
小谷はこれまで一貫して、存在の痕跡と気配をテーマに作品を発表してきました。かつてそこに存在していたが今は目に見えないものや、時間によって変わっていく物質の姿を画面に留めた作風は、観る者に様々なイメージを掻き立てています。
創造の神-ヘーパイストス
前回の個展では、鉄錆を酸化させて描く手法を用いた他、版画を刷り終わった銅版に緑青を発生させて作品化するなど、本来自然が時間をかけて起こす現象を人工的に生成して表現手法としました。
それに引き続き今展では、布地に貼った銀箔を燻液で硫化させることで描画した新シリーズを発表。その他にも、異なる手法の新作を披露する意欲的な構成となります。
今展のタイトルは、ギリシャ神話の創造の神「ヘーパイストス 」から。常に創造することの意味を問いながら、自身の表現哲学を独自の手法に反映させてきた小谷が、また新たな空間を作り上げます。
年々作家としての可能性を広げ、さらなる飛躍が期待される小谷くるみ渾身の新作展、ぜひともご注目ください。