イベント紹介Event Information
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hpgrp gallery tokyoにて、安藤瑠美「TOKYO NUDE - reflective city -」が2022年5月25日(水)から6月25日(土)まで開催されます。また、別会場のH.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIでは「TOKYO NUDE - mountain range-」が同時開催されます。
レタッチャー/フォトグラファーとして活動する安藤の代表シリーズとも言える「TOKYO NUDE」は、合成や加工などの補正技術(レタッチ)を使用し「虚構の東京を写真で作る」というコンセプトのもと制作されます。広告や窓、室外機など、安藤が街の“ノイズ”と呼ぶものをすべて消すことで、文明という衣服を脱ぎ捨てた、東京の裸の姿を露わにさせています。色彩や配色を変え、雲や建築物までも合成された空間は、実際にある風景でありながらも、絵画のようにフラットなパラレルワールドとして東京の輪郭を写し出します。
本展は南青山に所在するhpgrp GALLERY TOKYOと、丸の内ビルディング1F H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIとの二会場同時開催となり、南青山会場では会場上階から撮影したオリジナル作品に加え、日本初公開となる、TOKYO NUDEシリーズにペインティングを施した新作をご紹介いたします。ぜひこの機会にご高覧ください。
Artist statement
今、自分が眼にしている、この街、この空、この風景、、、
世界とは、自分を映す鏡である。
自分の頭と心が絵筆を取って、然もそうであるかのように網膜に描写した写実絵画が現実かもしれない。
バーチャル空間での活動がより重要となった昨今、リアルな空間は一部希少性を増し、同時に他は意味を剥奪され徐々に形骸化している。
この抜け殻の都市を写真に収めていく。それは現実であり、私を反射させた虚構の風景でもある。
円を描いた写真は、まさに写真(現実)と絵画(虚構)の境界を表している。