イベント紹介Event Information
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東武百貨店船橋店5階5番地美術画廊にて、原田武「金属造形展 -郷愁-」が11月18日(木)から11月24日(水)まで開催されます。
歴史深い金属工芸の技術を駆使した作品を造る原田武。鍛金・彫金・象嵌など、金属手法の細かさや発展は人々を魅了し続け、原田が敬愛する故・正阿弥勝義氏の作品もボストン美術館に所蔵されるなど、日本の金属工芸の技術は世界からも注目・賞賛を浴びるものとなりました。原田の作品は、主に虫や小動物など、身近にある小さな世界をモチーフにしております。着色をせず、化学変化で彩られた金属の発色に拘り、細かい金属造形の技術から生み出された作品は、写実的な構成でありながらも、どこか懐かしさを感じます。それは、原田が制作している時に見ている景色の大部分は、記憶の中のワンシーンだからです。”景”と原田が名付ける、小さな生き物たちから構成される身近な世界は、デジタル化・効率化が進む私たちが、現代で見落としている景色になります。幼少期には効率などは考えず、ただただ夢中に観察していた小さな生き物たちの世界。身近にあるはずだが懐かしい、その風景は、きっと更に効率化が進んだ未来、私たちが次代に伝えたい、忘れてはいけない景色の一つなのではないでしょうか。