イベント紹介Event Information
104GALERIE(東京・池尻大橋)は 2021 年 4 月 8 日~ 5 月 8 日の会期で、ロバート・ボシシオによる個展「BEYOND」を 開催いたします。前回の個展「Paintings」より3年ぶり、2回目となる本展では、習作の小作品から大作品まで 13 点の 新作を 104GALERIE-R にて展覧いたします。
Beyond doors, faces, bodies and space.
Imagining and perceiving anew different, unexpected horizons. - Robert Bosisio
ドア、顔や身体、そして空間のその先に。 不意に現れる、異なる地平線を新たに想像し、認識する。
- ロバート・ボシシオ
本展は 2018 年に開催した個展同様、インテリアやポートレート、人体のクロースアップなどの大小の絵画作品で構成されます。 ボシシオが描くモチーフは普遍的で、彼が主題を淡々と探究し続けてきたことが分かります。しかし今回の展示作品の表現は より硬質で、彩度は抑えられ、静的な印象が強まっています。その静寂感が作品の力強さを引き立たせ、私たちを作品との深 い対話に引き込みます。 ボシシオの作品が実現しているのは「見る」という本質的な行為への回帰です。そこに描かれた「もの」だけではなく、「想像 する目」の意味をロバート・ボシシオの作品は私たちに問いかけるのです。
ロバート・ボシシオは 1963 年、イタリア北部トローデナに生まれる。ウィーン美術アカデミー(The Academy of Fine Arts Vienna)を卒業後、ベルリン、ニューヨーク、ロンドンで活動。現在は故郷トローデナを拠点に制作を続ける。 これまでに、アートセンター Hugo Voeten(ベルギー /2014 年)、国立美術館 MUZEUL DE ARTA(ルーマニア /2010 年) の他、オーストリア・ドイツ・スイス・アメリカなどで個展を開催。2011 年にはベネチアの La Fenice 賞を受賞し、同年ベネ チア・ビエンナーレのイタリアンパビリオンで作品を展示する。また昨年、BP Portrait Award 2020 のファイナリストに選ば れるなど、世界的な評価は高い。ボシシオの作品を数多くコレクションしている映画監督のヴィム・ヴェンダースは、長年にわ たって良き理解者として交流を続けている。