イベント紹介Event Information
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MISA SHIN GALLERYにて、フランシス真悟による個展「Illuminated Presence」が1月21日(金)から3月12日(土)まで開催されます。
フランシスは、幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品で知られますが、近年では特殊な素材が引き起こす光の干渉によって、絵の具の複数の層に光が通り、見る角度によってさまざまな色が現れる「Interference」シリーズを制作しています。
2019 年の個展で展示した同シリーズのペインティングは主に長方形のカンバスにひとまわり小さい長方形が描かれていたのに対し、新作では、正方形のカンバスの中に円が描かれます。カンバスが光を受けることで、色が豊かな表情を見せ、作品を観る角度や、時間帯によってさまざまに立ち現れる色彩の変化は、SNS などネットでモニターを介して作品を見ることが増えている現代において、画像では捉えきれない視覚体験をもたらします。
古来、地・水・火・風・空を含んだ世界全体を表しているとされる「円」は、禅においては悟りや真理の象徴で見た人の心を映し出すものとも言われてきました。御神鏡の「円」、禅僧の「円」などに代表される、単純明快でありながらもっとも理解することが難しい形である「円」。さらに「円」は自然界の繰り返される現象や移り変わりなど、わたしたちが生きている壮大な循環サイクルを表しています。フランシスの新しい試みとしての円は、鑑賞者が向き合うことで自身を映し出し、自分自身を見つめるきっかけにもなり得ることでしょう。