イベント紹介Event Information
※新型コロナウイルス感染拡大による社会情勢に伴い、美術館およびギャラリー施設において休廊、休館、もしくは会期の変更をしている場合がございます。詳しくは、各施設サイトをご確認いただきますようお願い申し上げます。
CADAN有楽町にて、東京・森下を拠点とするHAGIWARA PROJECTSの企画による土肥美穂、ガブリエル・ハートリー、寺内曜子の3名による展覧会[FIGUR]が2022年4月28日(木)から5月15日(日)まで開催されます。
土肥美穂は、様々な素材を組み合わせた彫刻作品を制作します。異なる種類の素材が調和と反発のバランスを絶妙に保ち、有機的な存在感を持つ作品です。土肥は素材一つ一つの形や質感、色がお互いに及ぼす作用を、あらゆる角度から見て検証しながら丁寧にすくい上げ、未知のものを作る可能性を探求します。本展では、「視ること」をテーマにしたドローイング作品を初披露します。
ガブリエル・ハートリーは、日々描き止めるスケッチや、写真を元に絵画を描きます。街並みや動植物の形は、画面上で抽象度を増し、さらに様々な技法で描かれた色とテクスチャーのレイヤーが、光や時間帯によって鑑賞者が知覚するイメージに変化を及ぼします。本展では、近作の色鮮やかな絵画を展示いたします。
寺内曜子は、当たり前と見なされている裏と表、内と外、善と悪といった対立概念への疑いを元に、彫刻作品を制作しています。今回展示する作品は全て、一枚の紙や鉛板に、何も足さず、何も引かずに、裏表の対立は無いことを、造形するのではなく、素材自身が必然的に成る形で証明し、「世界に対立関係はない」という自身の考えを伝えます。本展では、鉛を使った彫刻の中から、日本では未発表の2作品を含んで展示します。
三者の作品の形のあり方はそれぞれですが、現れている形を視ることで、その視覚体験が知覚を刺激します。豊かな鑑賞体験に広がることをぜひ体感してください。