ACG Villa Kyotoの建物は、住宅建築において環境工学に基づく考えと日本の美意識を実践した藤井厚二設計の1934年築の数寄屋造り(登録有形文化財)です。「Chamber Music Kyoto(室内楽 京都)」と名付けられた本展では、家の各所に藤本由紀夫が室礼を施し、みなさまをお迎えします。遠く近くから伝わる音、さりげないアートワーク、身体を包み込む椅子、それらがどのように機能して藤井厚二建築を読み解く藤本の試みに功を奏するのでしょうか。
Chamber Music Kyotoでは、ACG Villa Kyotoの藤井建築の様々な場所に音源を設置し、建物自体が音を奏でる空間を提示する。各楽器がそれぞれの音を奏でながら、それらの音が一体になることによって全体として一つの音楽となる室内楽を体験する時間を味わうことになる。
訪問者はそれぞれの好みの場所で時間を過ごしながら、各自の音楽を創作する。