イベント紹介Event Information
タク?チファインアートて?は次代を担う日本の若手作家を採りあけ?るシリース?の 第2回目として、田中秀和、西川茂、平野泰子の作品を展示致します。
田中秀和(たなかひて?かす?)は1979年兵庫県生まれ。2000年に京都芸術短 期大学ヒ?シ?ュアルテ?サ?インコースを卒業、京都造形大学情報テ?サ?イン学科に編 入。在学中の1999年にキ?ャラリーココ(京都)て?初個展。2001年にロント?ン のチェルシー・カレッシ?・オフ?・アート・アント?・テ?サ?イン、ファウンテ?ーショ ンコース、ヘ?インティンク?クラスに留学。2006、2008、2009、2010、2012年 には児玉画廊(京都・東京)て?個展を開催。現在は京都市立芸術大学博士課程 に在学中て?、京都を拠点に活動しています。 彼はこれまて?一貫して、複合的な手法を駆使しなか?ら抽象絵画を問い直す実 験を続けてきました。それは例えは?、衝動的なストロークや偶然生まれた形態 を複写してそれを整形して画面を再構成したり、かつて自分か?描いた作品の断 片をフ?ロシ?ェクターて?投影し、それに反復や回転という操作を加えて新たな作 品を生み出すという手法。あるいは、絵の具の乾いていないキャンハ?スの面を 合わせてイメーシ?を転写させたり、投け?つけてて?きた絵の具の塊をある規則に 従って移動させたりした後、それらをもとに連想される色彩や形態を描き加え るという手法なと?て?す。 音楽分野て?のサンフ?リンク?や、フォトショッフ?なと?の画像加工ソフトにおけ るレイヤーの概念、そうした極めて今日的な方法論を絵画に援用し、彼は無意 識と意識、時間なと?の問題を扱い、即興的て?リス?ミカルな、そして大変美しい 作品を生み出しています。 「イメーシ?や物質を作品間て?ルーフ?/シェアするという一見創造性の放棄とも取 られかねないこの手法は、意識と無意識の問題や、絵画空間に対する時間、さ らには絵画の再編集性ついて、作品と物質、作家自身と鑑賞者の関係性から、 『抽象』という概念に対するさまさ?まな命題を投け?かけるものた?と考えま す。」(田中秀和)
西川茂(にしかわしけ?る)は1977年岐阜県生まれ。1997年に近畿大学理工 学部土木工学科環境テ?サ?インコースを中退、2002年大阪芸術大学附属大阪美術 専門学校芸術研究科絵画コース修了。2007年から1年間アメリカに滞在し、 ニューヨーク州にある障か?い者と健常者の共同生活体トライフォーム・キャン
フ?ヒル・コミュニティにて絵画コースて?アシスタントをしました。これまて?に 奈良、京都、東京て?個展を開催、現在は奈良市を拠点に活動しています。 西川は、都市に突然出現する布状のシートに覆われた、建設中、改築中、あ るいは解体中の建築物や構造物を題材に、抽象的表現を試みてきました。それ ら「シールト?・ハウス」シリース?の作品は、写実性、再現性から離れ大胆な筆 触て?描かれていますか?、それは万物の流動性や、生成と消滅というテーマに相 応しい手法といえるて?しょう。 彼はこのシリース?を始めた当初から、梱包芸術家として知られるクリスト& シ?ャンヌ=クロート?の活動に自作との共通性を意識してきました。先頃クリス トか?他界したことを契機に、彼らへのオマーシ?ュとなる新しいシリース?を今回 制作しました。 「それは新しい建物の始まりて?あり、かつてそこにあった建物の終わりて?もあ る。そして建物を覆うシートは、過去の忘却と新たな記憶を隔てる薄い膜のよ うな存在なのかもしれない。人々か?これから何を捨て、何を忘れ、何を見て、 何を求めていくのか。描かれた仮囲いのその向こうには、変わりゆく風景の移 ろい、世情の変容か?あり、今か?更新され未来か?続いていく。クリスト&シ?ャン ヌ=クロート?は実際の建物を覆い隠す事により、逆にその建物自体の存在感や 歴史的背景を浮き彫りにしてきた。一方私は建造物か?覆われた状態を、変容す るラント?スケーフ?や移ろう環境の『動態』と捉え、絵に落とし込む事によりそ れらを顕在化させようとしている。共鳴する部分か?あると同時に、彼らとの違 いも少なからす?あると感し?ている。彼らの作品のオマーシ?ュを制作する事によ り、『シールト?・ハウス』シリース?を見つめ直し、更に推し進める機会となれ は?と考えている。」(西川茂)
平野泰子(ひらのやすこ)は1985年富山県生まれ。2007年京都精華大学芸 術学部造形学科(洋画専攻)卒業。2009年に愛知県岡崎市のマサヨシ・スス? キ・キ?ャラリーて?初個展を開催し、2015年にはVOCA展に出品。京都や東京て? 発表を重ね、現在は神奈川県川崎市を拠点に活動しています。 平野は大学在学中から、絵の具を幾重にも薄く塗り重ねた色面抽象絵画を制 作してきました。彼女は自身の仕事について、見慣れた風景や過去の記憶、経 験を、描くという行為によってキャンハ?スの上て?客観化し、それらか?自律性を 獲得するまて?展開させ、現在の現実と接続させようとする試みとして考えてい ます。描き進めるなかて?絵画空間から発せられる、意味や言語から切り離され た論理的思考に拠らない「呼ひ?かけ」や、時に丸い黒点として現れる「眼差し」 に反応し、そこに自分とは違う新たな視座を見出そうとする彼女の探究か?、今 回発表される新作にも反映されています。
「普段何気ない景色、風景、対象を見ることて?、その対象に一体感を感し?たり 直感のようなものに触れたりする。それは風のように突然やってきて、見つめ た自分か?見つめ返される。記憶の回帰、尊さを抱きなか?ら、言語や意味を遠さ? けつつ、その出来事に強度を持たせるために作品を制作している。」 (平野泰子)
彼らの仕事は、これからの日本の絵画を豊かなものにしてくれると確信しま す。せ?ひこ?高覧くた?さい。
なお、初日1月16日(土)午後17:00より19:00まて?3人の作家を囲み、ささや かなレセフ?ションを行います。皆様のお越しを心からお待ち致しております。
協力: Gallery Out of Place (西川茂)