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東京都写真美術館(B1F 展示室)にて、「イメージ・メイキングを分解する」が2022年8月9日(火)から2022年10月10日(月・祝)まで開催されます。
絵画、写真、映画、テレビ等の視覚表現や、脳内で見る夢や言葉にならない曖昧な印象、そして目に見え るものから心の中に浮かんだことまでを、イメージという語で指し示すことができます。このようなイメー ジに形を与えることを、本展では「イメージ・メイキング(image-making)」と呼びます。 科学的探究心と技術の発展により、光学を利用したイメージ・メイキングが飛躍的に進化したことで、人 間の視覚を正確に再現するだけでなく、本来肉眼では見ることはできないイメージまで作り出すことが可能 になりました。このことは、多くの芸術家たちに刺激を与え、視覚的表現の可能性を拡げた一方で、技術的 なルールを課すことにもなりました。 本展では、東京都写真美術館の収蔵資料であるイメージ・メイキングのための装置や機器の展覧を通し て、その一様ではない技術や原理を紹介するとともに、イメージ・メイキングの技術の仕組みや道具に注目 し、分解したり要素を組み替えたりしながら、標準化されたイメージへの批評を加えて、イメージ・メイキ ングを新たなものとして再発明してきた作家たちの作品を紹介します。
イメージには実体があるわけではありません。イメージは、作家が制作した作品やコンピュータや映像装置 から出力された場所を支持体にして、その形を変えながら広く伝わっていきます。そして、視覚を通じて外的 なイメージを認識するだけでなく、想像力によって内的にイメージする私たちも、イメージの担い手なのです。
<出品点数>
63 点(予定)
<関連イベント>
会期中に出品作家が登壇するトークを予定しています。詳細は決定次第
美術館ホームページに掲載します。