イベント紹介Event Information
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Yoshimi Artsにて、⻄山美なコの個展「MINAKO NISHIYAMA / boudoir...」が1月29日(土)から2月20日(日)まで開催されます。
⻄山は、1980 年代後半から紙パルプを用いた立体作品を制作し、巨大な「リカちゃんハウス」を思わせる《ザ・ピんく はうす》(1991)や宝塚の書き割り風の作品など、少女文化を前面に出した立体作品で注目を集めました。日本独自のサ ブカルチャーを媒介とした美術作品を制作し始めた世代の一人です。
現在、金沢 21 世紀美術館にて開催中の展覧会「フェミニズムズ / FEMINISMS」において、《 ♡ときめきエリカのテレ ポンクラブ♡ 》(1992)と《もしもしピんク〜でんわのむこう側〜》(1995)で発表した、90 年代の風俗産業をモチーフ にした 2 つのテレホン・プロジェクトのアーカイブ展示を行っています。この展示において、少女たちが好むと同時に性 風俗の象徴でもあるピンクの持つ二面性が、消費文化と交差していたことを物語っています。 本展では、光の反射を利用した「レフ・ペインティング」に加え、2009 年「広瀬光治と⻄山美なコの“ニットカフェ・イン・ マイルーム”」 (金沢 21 世紀美術館)にて制作した「レフ・ワーク」の四隅の小部屋(ブドワール)を一つ再展示します。 異なる時代に制作した作品が交差することにより、ピンクが持つ二面性が空間に表れることでしょう。