※緊急事態宣言に伴い、美術館およびギャラリー施設において休廊、休館、もしくは会期の変更をしている場合がございます。詳しくは、各施設サイトをご確認いただきますよう、お願い申し上げます。
谷原菜摘子が五島記念文化賞美術新人賞を受賞しフランスへ1年間研修滞在した成果報告展として、上野の森美術館ギャラリーとMEMの二会場で展覧会を開催いたします。
上野の森美術館ギャラリーでは、渡仏中に取材を繰り返して得た知見をもとに帰国後制作した新作《創世記》(2021)、渡仏前の代表作としてVOCA奨励賞も受賞した《穢土》(2015)等大型の油彩作品を中心に展示いたします。MEMでは、渡仏中から描き続けているパリの市井の人々のポートレートをはじめとする新作のパステルドローイングをまとめて展示いたします。
谷原はフランス滞在中に積極的に周辺諸国を巡り、以前から関心を抱いていた北方ルネサンスなどの古典作品や、第一線で活躍する現代作家の作品等、これまで画集や資料でしか見ることのできなかった作品を実際に観ることに時間を費やしました。現在まで脈々と継がれる欧州の名作から受けた「刺激」が、作家に「自身の絵画とは何か、どうあるべきか」という根源的な問いに向かわせることになり、渡仏は作家のターニングポイントとなりました。帰国後は、「これが現在の自分の絵である」という確かな実感と「何を描いても良い、如何なるものを描いてもそれが自分の作品になる」という強い確信を得るに至ったといいます。ベルベットに油彩、紙にパステルという表情の違う作品群を二会場で展示します。ぜひ両会場、併せてご覧ください。
[対談企画]
ゲスト|金島隆弘(ACKプログラムディレクター、京都芸術大学客員教授)
日 時|6月5日(土) 14:00-15:30 ※日付が変更となりました。
会 場|上野の森美術館ギャラリー
参加無料・予約不要・先着25名まで着席
※上野の森美術館での展覧会、および対談企画は、状況に応じて人数制限を行う可能性があります。
※上野の森美術館へご来館の際は、
こちらを必ずご一読いただき、ご協力いただきますようお願いいたします。