イベント紹介Event Information
無人島プロダクションは、2020年最後の展覧会として、12月5日より、松田修(厄年)展「こんなはずじゃない」を開催いたします。
これまで「不適者生存」、「何も深刻じゃない」など、自身の育った環境や生き方を展覧会タイトルにしてきた、今年本厄の松田の本展のタイトルは「こんなはずじゃない」です。本来は今年開催されるはずだった「東京オリンピック」後の社会状況を見据えて予測した、「右往左往」展を開催するはずでした。けれども新型コロナウイルス感染拡大の影響により、東京オリンピック開催は延期。経済の停滞やありとあらゆるイベントのキャンセルなどを受け、展覧会タイトルは2020年の激動の世相を反映したかのような「こんなはずじゃない」に変わりました。
本展は、そういった松田の育った環境や社会的弱者への松田独自の視線を表現に落とし込んだ新作群で構成されます。どんなにたくましくタフに生きてきた人間でも、集団という束になっても、ましてや自分一人ではどうしようもないときがある。2020年という年はそれを多くの人が実感した年だったのではないでしょうか。
松田の厄落としのためにも、今後の作家やギャラリーの活動を奮い立たせていただく意味でも、ぜひ本展をご覧いただきたく思います。