ARTIST
林武史 Takeshi Hayashi
- プロフィール
Profile
- 林武史は様々な石を素材に抽象的な造形を制作し、それらを構成することによって、空間そのもの、あるいは「風景」とも呼べる表現を
生み出す彫刻家です。眼前に広がる水田や遠くの山並みを想起させる石彫の集合体、積層する石の彫刻を鑑賞者が踏みしめて歩く作
品、展示空間全体に石柱が林立し、その空隙までもが心地よい緊張感で満たされたインスタレーションなど、場所や身体との関係性、あ
るいは自身の中に蓄えられた体験やイメージを手がかりに、石が持つ本来の「質」との対話を重ねることで、周囲の環境に溶け込みなが
らも美しくしなやかな存在感を放つ作品を屋内・屋外で数多く展示してきました。また、林は大理石による4畳半の作品の上で茶会を催
したり、石以外に陶や瓦、壁土、和紙を素材に用いるなど、日本固有の風土や土地の記憶に着想を得た表現も手がけています。
1956 岐阜県生まれ
1980 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
1982 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
1998-99 文部省在外研究員としてパリに滞在
- 受賞歴
Award
- 個展
Solo Exhibitions
- 2020 「林武史 石の記憶、泥の声」美濃加茂市民ミュージアム、岐阜
2018 「凸凹な石」東京画廊+BTAP、東京
2015 「15の蝉の声」柳ヶ瀬画廊、岐阜
2014 「石の言葉」東京画廊+BTAP、東京
「庭の仕事」ギャラリーヒラワタ、神奈川
2011 「林武史 石の舞・土の宴」岐阜県美術館
「HaKu-U」Cone Exchange Gallery、イギリス
2008 「大地の記憶」キタニ、高山、岐阜
2007 「雨の記憶」ギャラリーヒラワタ、神奈川
2006 「林武史展 開館三周年記念 Part I」伊勢現代美術館、三重
「石間」東京画廊+BTAP、東京
2001 「水田」ヨコハマポートサイドギャラリー、神奈川
- グループ展、その他
Group Exhibitions
- *1999年以降
2021 「歴史的建造物と現代美術 時のきざはし」浦和くらしの博物館民家園、埼玉
2019 「時間/彫刻 時をかけるかたち」東京藝術大学大学美術館陳列館
2018 「ウエザーリポート 風景からのアースワーク、そしてネオ・コスモグラフィア」
栃木県立美術館
2015 「現代京都藝苑2015―素材と知覚―」虚白院、京都
2013 「物質と彫刻―近代のアポリアと形見なるもの―」東京藝術大学大学美術館陳列館
2012 「第6回円空大賞展 大地との共鳴-創造の原風景」岐阜県美術館 〈円空賞〉
2011 「彫刻の時間―継承と展開」東京藝術大学大学美術館
2010 「OAP 彫刻の小径 2010: UN - SYNTAX」OAP公開緑地内、大阪
「STONE project」Yorkshire Sculpture Park, Pier Centre Orkney Cass
Sculpture Foundation, Cass Sculpture Foundation、イギリス
2009 「MILESTONE」Edinburgh College of Art、イギリス
2008 「表現者たち・・・ゆらぐ境界を越えて」うらわ美術館、埼玉
「彫刻・林間学校」メルシャン軽井沢美術館、長野
2007 「第 22 回現代日本彫刻展」宇部市野外彫刻美術館、山口 〈毎日新聞社賞〉
2004 「表現から表現へ小清水漸+林武史」ヨコハマポートサイドギャラリー、神奈川
2003 「表象都市 metamorphosis 広島」旧日本銀行広島支店、広島
2002-03 「みちのくアートフェスティバル 2002 高山登×林武史」国営みちのく杜の湖畔公園、宮城
2001 「求心力/遠心力 うらわと現代の美術」うらわ美術館、埼玉
2000 「第3回光州ビエンナーレ」光州市立美術館、韓国
1999-00 「30周年記念展-森に生きるかたち」箱根彫刻の森美術館、神奈川
- パブリックコレクション
Public Collection
- 伊勢現代美術館、三重/うらわ美術館、埼玉/岐阜県美術館/ときわミュージアム、山口/
豊田市美術館、愛知/岐阜大学/白川町、岐阜/飛騨市、岐阜/福井県立鯖江高等学校