ARTIST
松井紫朗 Shiro Matsui
- プロフィール
Profile
- 人間の知覚と空間/時間との関係に深い関心を寄せる松井紫朗は、木、金属、シリコンラバーなど、幅広い素材を用いて、新鮮で意外性に
満ちた時空概念を提示してきました。先端がじょうごのように開いた銅管を方々へ伸ばし、壁や距離によって隔てられた空間に声を通わ
せたり、建築と一体化した巨大なバルーンを膨らませて観客に空間の「内」と「外」を同時に体験させるなど、多種多様な形体、スケールで
展開される表現は、観客の視覚的・身体的な経験を通して、内/外、こちら側/向こう側、現在/過去といった領域をゆるやかにつなぎ
合わせ、切り離し、反転させることで、私たちが普段当たり前と思っている物事の認識のあり方に揺らぎや葛藤を引き起こし、新たな次元へと
押し拡げていきます。近年は宇宙との関係に対象を広げ、JAXAと協働のもと、宇宙飛行士によってガラスの密閉容器に取り込まれた
真空の宇宙空間を手に取ることで、地球上で「宇宙」をよりフィジカルに経験するためのワークショップを世界各地で行うなど、分野横断的な
試みにも取り組んでいます。
《君の天井は僕の床》
《Capital T》銅 | サイズ可変 | 2019年 撮影:福永一夫
《ナルシスの滝》
鉄、コンクリ-ト、ポンプ|300 x 200 x 300 cm|2007年
宇部市野外彫刻美術館賞 撮影:山本糾
1960 奈良県生まれ
1984 京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業
1986 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
- 受賞歴
Award
- 個展
Solo Exhibitions
- 2019 「Far Too Close」アートコートギャラリー、大阪
2018 「美術館庭園アートプロジェクト 松井紫朗のセンス・オブ・ワンダー」
姫路市立美術館 庭園、兵庫
2016 「手に取る宇宙-松井紫朗との関係」札幌宮の森美術館、北海道 [ʼ13]
2013 「Forwards Backwards」アートコートギャラリー、大阪
2011 「亀がアキレスに言ったこと̶新しい世界の測定法」豊田市美術館、愛知
2010 「Hundreds of Gardens」アートコートギャラリー、大阪
「松井紫朗 Aqua‒Lung Channel」白土舎、名古屋 [ʼ08, ʼ07, ʼ04, ʼ01]
2006 「Shiro Matsui Jonah's Green」ハウス・エスターズ、クレフェルド美術館、クレフェルド、ドイツ
2004 「The Outside's Inside」ハイデルベルガー・クンストフェライン、ハイデルベルク、ドイツ
2003 「Glossy Dark」信濃橋画廊、大阪
2002 「Days Daze」CASO、大阪
「Days Daze Yokohama」ヨコハマポートサイドギャラリー、横浜
2000 「dance, drink...」インターヴァル、ヴィッテン、ドイツ
- グループ展、その他
Group Exhibitions
- 2020 「京都の美術 250年の夢」京都市京セラ美術館 本館、京都
「ACG Window Gallery: Yasuaki Onishi x Shiro Matsui」アートコートギャラリー、大阪
2019 「集めた!日本の前衛̶山村德太郎の眼 山村コレクション展」兵庫県立美術館
2018 「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」国立国際美術館、大阪
「水と土の芸術祭 2018」万代島多目的広場、新潟
2017 「札幌国際芸術祭 2017」モエレ沼公園、札幌、北海道
2016 「千崎千恵夫、松井紫朗 二人展」東京画廊+BTAP、東京
2015 「現代京都藝苑2015―素材と知覚―」虚白院、京都
2012 「田中敦子̶アート・オブ・コネクティング」東京都現代美術館
2010 「OAP彫刻の小径2010: UN - SYNTAX」OAP公開緑地内、大阪
「Trouble in Paradise/生存のエシックス」京都国立近代美術館
「あいちトリエンナーレ2010」愛知芸術文化センター
2007 「第22回現代日本彫刻展」宇部市野外彫刻美術館、山口 [ʼ01]
〈宇部市野外彫刻美術館賞〉
2003 「表象都市 metamorphosis 広島」旧日本銀行広島支店、広島
2002 「SYDNEY FESTIVAL 2002」The Strand・the QVB、オーストラリア
2001 「美術館を読み解く」東京国立博物館 表慶館
2000 「Trading Views」ザールブリュッケン市立美術館/
シュテーティッシェ・ギャラリー、エアランゲン 他、ドイツ
1998 「インサイド / アウトサイド̶日本現代彫刻の8人̶」新潟県立近代美術館
1997 「芸術祭典京 造形部門『思い出のあした』」京都市美術館
1990 「80年代の日本美術展」フランクフルト・クンストフェライン/ボン・クンストフェライン、ドイツ/
ウィーン近代美術館/ブレゲンツ音楽祭、オーストリア
1985 「アート・ナウ ʼ85」兵庫県立近代美術館
- パブリックコレクション
Public Collection
- 宇都宮美術館/京都市美術館/豊田市美術館/新潟県立近代美術館/兵庫県立
美術館(山村コレクション)/山口県立美術館/京都市立芸術大学/文化庁/
京都府/宇部市/米子市/ザールブリュッケン市/ダイムラークライスラー