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KOKI ARTSにて、エリック・ロプレスティの映像と絵画による展示「Center-Surround」が8月15日から8月21日まで開催されます。
「Center-Surround」は2時間のマルチチャンネル・ビデオ・インスタレーションであり、歴史上の2,427回の核爆発を合気道の受け身と組み合わせて数えます。この映像作品と共に「Rock and Tapes」シリーズから紙作品を3点展示致します。
ロプレスティは、二つの質問を提示するために「Center-Surround」を制作しました。一つ目は「核兵器の脅威が実在する中、個人としてはどのように生きれるか」。二つ目は「恐ろしい力によって市民を脅かすと同時に、75年以上もの世界的抗議に関わらずこれらの装置が存続し続けることを考慮すると、個人としては何ができるか?」。ロプレスティは、マンハッタン計画の一部であったハンフォード・サイト近くの出身であることから核問題との関係を自らの問題であると感じています。ハンフォードは、1945年の広島、長崎への原爆投下、そして冷戦下で核軍備拡張を推進したプルトニウム製造という、核問題の責任の一端を有しています。
ロプレスティは、ニューヨーク合気会で合気道の稽古をしています。「親密であり、尚且つ通常の恐怖感情を超える表現をしたかったので、多種多様な合気道家を集め、歴史上全ての核爆発に対して合気道の投げ技と受け身を実演しました」と語っています。2022年8月現在、世界では累計2,427回の核爆発が起き、この数はロプレスティ本人が核歴史学者のAlex Wellerstein氏と共同で調査したものです。
同時に展示される「Rocks and Tapes」のペインティングにおいても、環境保護というテーマを思い起こさせることにより、ロプレスティの災厄と統制についての探究が継続しています。これらの紙作品はカリフォルニアの砂漠で起きる落石のイメージに基づいており、それを「Center-Surround」のカラースライドと関連するトロンプ・ルイユのテープ跡で重ね合わせています。多くの人にとって世界が崩れゆくように感じる中で、人間が作り出したものと自然との進化する関係性を示唆しています。
本展は、Malin Galleryの協力によって企画されており、ニューヨーク・カーネギー財団の助成金を得ています。