イベント紹介Event Information
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日本橋三越本店 三越コンテンポラリーギャラリーにて、1990年代生まれの作家、平田尚也・藤倉麻子・松田ハルの3名によるグループ展「拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽」が2022年6月22日(水) から2022年7月4日(月)まで開催されます。
『拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽』は、現実空間と仮想空間を横断するような作品を制作している1990年代生まれの作家、平田尚也・藤倉麻子・松田ハルの3名によるグループ展です。
平田尚也は、インターネット上で収集した既存の3Dモデルや画像などを、仮想空間上で彫刻を作るように組み立て、それらを写真や映像、3Dプリンターで出力した立体彫刻などを用いて現実空間に持ち込みます。
藤倉麻子は、現代都市で目にする人工物を、置かれた場所が持つ文脈やそれ自体の性質を削いだ状態で3DCG空間に配置し、アニメーションやインスタレーションを用いて新たな景色を描いています。
松田ハルは、人間の身体やフェイクグリーンを3DスキャンしたものをVR上で加工し、シルクスクリーン印刷や彫像へのドローイングによって、現実空間にイメージを複写します。
本展では、現実空間と仮想空間を往復しながら、彫刻・映像・絵画や版画という異なるメディアを用いて表現される三者の作品が、つながりを持ちながら共存するような展示空間を展開します。現実空間に存在するものを仮想空間に現出させる際に生じるズレや違和感は、二項対立のように感じられる現実と仮想の関係性や、鑑賞する私たちを取り囲む現実への視点を浮かび上がらせるでしょう。