イベント紹介Event Information
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ザ ターミナル キョウトにて、小川智彦(ランドスケープアーティスト、船大工)とアレック・フィンレイ(美術作 家、詩人)による展覧会「常世の日記」 (英題=DIARY OF THE UNDERWORLD)が2022年2月18日(金)から3月6日(日)まで開催されます。
スコットランドの詩人アレック・フィンレイと、造形作家の小川智彦は、2007年にイギリスでたった一度顔を合わせて以来、作品を通した共感を手掛かりにゆっくりと親交を深めてきました。
今回展示する作品は、新型コロナウィルスが広がりはじめた後に制作したものです。 フィンレイのドローイングは自身の新型コロナウィルス感染による病床で制作されました。小川は行動が制 限された状況の中、より開けた風景を追求し、どこまでも連なる水平線の撮影を試みました。 両者の作品はいずれもこの困難な時の記録=日記(ダイアリー)であり、心の回復の手立てになりました。
アレック・フィンレイは、その父親で「英国の具体詩の第一人者」と称されるイアン・ハミルトンと同じく スコットランドでは著名な詩人であり、多数の国際展覧会に招かれる美術作家です。俳句にも理解が深く、 旅をしながら多くの作品を発表してきました。しかしながらこれまで日本ではほとんど知られていません。 本展は、彼の豊かな創造性を、スコットランドと同じく古い都である京都にて紹介する機会となります。