イベント紹介Event Information
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H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIにて、竹本英樹個展「あの日のパリは古い香水の香り」が2月18日(金)から3月24日(木)まで開催されます。
8mmフィルムで撮影した世界各地の風景を35mmフィルムで再度撮影し、現像も自ら行う竹本英樹。原版から別のフィルムにコピーを作成するこの手法は「インターネガ」と呼ばれ、通常は同サイズのフィルム間で行われます。しかし竹本は、小さなフィルムの一コマを引き延ばして再現することで、記憶の中を思わせる解像度をつくり出しています。
鎌倉を拠点に各国で撮影を続けてきた竹本は、世界の様々なコンペティションで評価され、本展では2015年にパリで撮影されたシリーズを展示いたします。また、今年7月には青山のhpgrp GALLERY TOKYOでも個展開催が決定しています。
アーティストコメント
2015 年晩秋。フリーランスとして活動を始めたばかりの僕は、フランス、ドイツの日常を記録する旅に出た。
パリでは 19 区に古いアパートを借り、1 週間市内を歩き尽くした。
イメージ通り華やかで麗しい日常の風景。
しかし自分がパリを離れて 2 週間後、すぐ横を歩いていたコンサートホールを含めた、パリ同時テロが発生。
人々の日常は突然奪われた。
そして 2022 年 1 月現在、パリの新型コロナウイルス感染者数はピークに達している。
あの日、僕が歩いた素顔のパリ。何もかもが普通だったパリ。
雨上がりは古い香水の香りがした。
-竹本英樹