1984年生まれ。東京大学文学部卒業後、東京藝術大学映像研究科修士課程修了。その後、ベルギー政府奨学生として渡欧し、ポーラ美術振興財団在外研修(パリ)、ル・フレノワ: フランス国立現代アートスタジオ、文化庁新進芸術家海外研修(ロサンゼルス、ニューヨーク)を経て現在フランスを拠点に活動。村上の作品の多くは、これまでも写真の古典技法や活版印刷術など、過去のものとされるメディアに焦点をあてた緻密なリサーチに基づく。各作品には、複製技術の起源に関する逸話や村上自身の経験から語られるテキストが添えられ、虚と実、過去の史実と現在の仮説が錯綜する状況が作品の中に生まれている。
主な展覧会として「From Here to There」ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク、2020年)、「La photographie à l’épreuve de l’abstraction」FRACノルマンディ―・ルーアン美術館(ルーアン、2020年)、 「クリテリオム96 村上華子」水戸芸術館(茨城、2019年)、「アルル国際写真祭新人賞」アルル写真祭(アルル、2019年)、「ANTICAMERA (OF THE EYE)」タカ・イシイギャラリー(東京、2016年)、「資本空間-スリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸: 村上華子」gallery αM(東京、2015年)、「パノラマ17」ル・フレノワ: フランス国立現代アートスタジオ(トゥルコワン、2015年)、「日常の実践」国際芸術センター青森(青森、2011年)、「トーキョーストーリー」トーキョーワンダーサイト(東京、2010年)が挙げられる。