イベント紹介Event Information
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DIESEL ART GALLERY(ディーゼル アート ギャラリー)にて、国内外から今最も注目を集める新進気鋭グラフィックデザイナー/アーティスト中西 伶(レイ ナカニシ)による個展「TREE OF LIFE(ツリー オブ ライフ)」が1月22日(土)から4月21日(木)までの期間、開催されます。
1994年生まれの中西 伶は、2016年に渡米。 NYを拠点にする山口歴のアシスタントとして従事しながら、作品制作をスタート。2019年に帰国後独立し、代表作である「FLOWER OF LIFE」のシリーズを制作、国内外のグループ展に精力的に参加し、作品を発表しています。現在も山口歴率いる「GOLD WOOD ART WORKS」に所属しています。
彼の制作のスタイルは、アクリリックの特徴を活かしたペインティングならではの表現と、グラフィックデザイナーとしての経験を軸としたプリンティング技術を融合させ、現代ならではの絵画の在り方を模索しながら制作しています。
本展覧会では、「TREE OF LIFE」の展示・販売をはじめ、展覧会のためにつくられた図録も販売いたします。
また「TREE OF LIFE」展を記念して、DIESELとコラボレーションによる商品や、展覧会限定の待ち受け画像のプレゼント企画も登場します。
ステートメント
美術史の文脈と真摯に対峙しながら、自らの思考、技術で絵画の文脈を更新することを目的に、日々制作を続けています。
「生と死」「過去と未来」のように二元論的に捉えられる物事のように、アナログとデジタルという手法を重ね合わせた私の作品は、対局のテーマをひとつの画面に共存させることによって完成されます。
私がアナログと定義する手法は、スプレー、アクリル顔料、クレヨン素材などを駆使しながらもメディウムにとらわれず、キャンバスやパネルに直接向き合いながら、奥行きを作るように絵具を重ねるという工程です。自身の感覚に任せた自由な線や面を展開するアナログなプロセスは、自らの感覚と体幹というフィジカルな要素を含んでいます。
もうひとつが、デジタル。
コンピューターを通して表象と向き合い、自身に潜在するイメージをCGで制作することによって、モチーフを具現化していきます。これは、無限の広がりと肉眼では見えない微細な世界の可視化をもたらし、時に作品との距離を隔て、客観性を与える冷静装置としても機能します。
この全く異なるプロセスで生まれる2つの絵柄を、現代ならではの技術を使用し融合させ、1つの作品へと昇華させています。
– 中西 伶 / Rei Nakanishi