イベント紹介Event Information
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福屋八丁堀本店7階 美術画廊にて、疋田正章「油彩画展 -瞳に宿る物語-」が12月23日(木)から12月30日(木)までの期間、開催されます。
自由気ままで、捉えどころがない、天真爛漫な猫たちには、自身にはない真逆の存在として、一種の憧れの様なものを感じ、その存在に迫るべく、試行錯誤を繰り返し、追及して描かれて完成される疋田正章の猫。デフォルメとキャラクタライズされた猫たちは、アートマーケットにも多く出現しましたが、あくまで猫の魅力に迫り、失われない凛とした野性味を宿す作品。藤田嗣治や菱田春草、レオナルド・ダ・ヴィンチなど、数々の巨匠により描かれてきた猫ですが、その中でも疋田正章の猫は、特異の魅力を放っています。対照的に、ある程度距離を置き、質感を求めすぎないで描かれる女性像。写実絵画の女性像作品では、バランスを間違えるとグラビアチックに映ってしまう場合も多いですが、その中で、疋田正章が持つ距離感というものは、特定のモデルに依存しすぎずに、仕草だったり雰囲気であったり、象徴性も兼ねた絶妙な作品として成立する感覚を持っています。今回の個展では、特に疋田正章の特徴でもある、澄んだ瞳が印象的な猫作品を中心にした「瞳に宿る物語」を開催致します。この機会に是非ご高覧くださいませ。