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アートスペース・モルゲンロートにて、「秋霞の序 -小室えみ香 杉原倫子 松田苑子 三人展-」が10月21日(木)から10月31日(日)までの期間、開催されます。
10月23日より10月31日まで実店舗と並行して
online shopを開設いたします。
小室 えみ香 Emika Komuro
福岡の自然に囲まれた土地と東京とを制作・活動の拠点とし、
日本の伝統技法である七宝を主に使った工芸・ジュエリー作家として、全ての作品を作家一人で制作。
永く使えるものを、出来る限り自然を思いやりながら作ることを大切にし日々制作している。
在るのに無い。無いのに在る。
物質的にはそこに無いけれど確かにある感覚。
それは直観より先にありのままの世界をみつめる経験であり、私たち人の主観から離れて存在した変化する現象の根底をなす永遠に真なるものであると私は考えます。
決して目で捉えることができないその“何か”は、どんなものにも代えがたいほど美しく、ときめきの物体であるに違いない。そう感じ確信しています。
確かに感じているその“何か”をこの手に拾い上げ、自然や他者との共鳴やそうした美の実在の自覚につながる共通言語としてジュエリーや作品が存在し、身に着ける人自身の真なるものを肯定するような存在となることを願っています。
杉原 倫子 Michiko Sugihara
春は小さな花や土筆を見つけて、春が来た!と心が躍り、四つ葉のクローバーを見つけると良いことあるかも!と期待します。
夏は川や海をじっと覗き込んで魚がいないか探します。
秋は紅葉を見て色彩の多さに驚き、どこかで動物が冬支度のためにせっせと走り回っているのを想像します。
冬はぎゅっと握って作った雪玉を見て、これってあのちっちゃい雪の結晶の塊なんだよな…と不思議に感じます。
そういう日常のふとした事を基に、金太郎飴の様な模様の入ったガラスパーツを用いて作品制作を行っています。
作品に込めた情景やお話を他者が共感して、心が和んだり、思わずくすっと笑ってしまったりする。そんな温かみのある作品制作を心掛けています。
松田 苑子 Sonoko Matsuda
大切なものを仕舞う為の箱として「ときの箱」と名付け、硝子の箱を制作しています。
指輪や手紙、拾ってきた石や貝殻を入れてもいいし、何も入れなくてもいい。
箱には大切なものを守り育む力があると思っています。
仕舞っていたものを取り出して、思い出に想いを馳せること、未来へ思いを巡らせること、そんなひっそりとした特別で愛おしい時間を共に過ごし、使う人の人生に寄り添うものになるものを作りたい。と思っています。
表面に彫り込んでいる模様は花言葉から選んだり、思い出の花など。
伝えたい言葉や想いを模様に託しています。