※新型コロナウイルス感染拡大による社会情勢に伴い、美術館およびギャラリー施設において休廊、休館、もしくは会期の変更をしている場合がございます。詳しくは、各施設サイトをご確認いただきますようお願い申し上げます。
本企画は、「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2021」連携プログラムとして、日本を代表する近代建築「ガスビル」をテーマに掲げた2つの展覧会を10月30日(土)、31日(日)に実施します。昭和8年に竣工し、当時最新式のモダンな建物として評された「大阪ガスビル」は、国の登録有形文化財として、現在も大阪ガスの本社屋として使用されている名建築です。また、御堂筋沿いのオフィスビルが立ち並ぶ都会に位置しながらも、建設当初から先進的な「屋上庭園」が取り入れられ、現在に至るまで環境に配慮した緑が溢れる空間を保っている建物でもあります。本展では、当ビルの1階フロアを会場とし、子どもから大人まで幅広く作品を募集した公募展の入賞作品30点と、現代美術作家の居城純子氏のアート作品(ワークショップ)を展示します。本企画を通し、「大阪ガスビル」の魅力や未来へ継承していくべき価値を提示する機会となることを期待します。
公募「みんなのガスビル」入賞作品展
「大阪ガスビル」をテーマに、幅広い方々を対象にしたアート作品のコンクールを実施しました。応募は、デザインや建築を専攻する学生や、アートに取り組む福祉施設、美術やデザインを学ぶ高校生などからあり、年齢層は未就学児の6歳~80歳まで、多様な方々から作品を募ることができました。本展では、その入選された30作品を展示します。
優秀賞 |
有田京子「空のガスビル」
川﨑あっこ「ガスビルの今昔かるた」
吉村誠生「海の仲間とガスビル」
審査員 |
宮川正(大阪ガス 代表取締役副社長)
佐野吉彦(安井建築設計事務所 代表取締役社長)
加藤義夫(宝塚市立文化芸術センター 館長)
居城純子ワークショップ「ガスビルから始まる新しい風景」
ーたくさんのモチーフピースを作って風景を作ろうー
居城は実在する風景をモチーフに油絵や水彩画を制作。絵に塗り残しや余白を作り、鑑賞者の記憶と共に新たな風景をつくり出すことを目指しています。本作品ではワークショップを開催し参加いただいた来場者と「大阪ガスビル」を中心とした緑化が進んだ御堂筋とそこに集う人々と共にある近未来の風景を描いていきます。ビル内の特徴的な装飾や緑が溢れる「屋上庭園」のイメージと、未来に向けて広がる新しい風景が緩やかにつながる本作品をお楽しみください。
<ワークショップ詳細>
ビル内を見学後、屋上庭園に因んだモチーフを紙から切り出し作家と共に作品に飾り付けます。紙は、食べられなくなったお米を配合してできた「kome - kami(コメカミ)」を使用します。(1人1点持ち帰り可)
対象 | 子どもから大人まで(未就学児は保護者同伴)
参加方法 | 当日会場にて受付
<同時開催>
生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2021(通称:イケフェス大阪)大阪の魅力的な建築を一斉に無料公開する日本最大級の建築イベントです。
公式HP
https://ikenchiku.jp
*今年もオンラインプログラムを中心に開催