イベント紹介Event Information
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金澤水銀窟にて、草井裕子(そうい・ゆうこ)の個展「For a moment」が10月16日(土)から10月30日(土)まで開催されます。
「ことばにならないたましいだいて」
「For a moment」は、谷川俊太郎の詩からこの言葉を引用して制作した絵です。コロナ渦中は、人との対面の会話もマスクをしながら長くならないよう短めの会話になり、人との付き合いを嫌がっていたような世の中は人との付き合いに恋しくなり、お家時間が長くなり無駄に考えることも多くなってこころがつかれた時に、その本を読みました。
そこにこの詩が在りました。
私は紙と色鉛筆で絵をかいてきました。
色の強い絵、奇抜な絵に色鉛筆の淡い色は負けてしまいます。どうしたら色鉛筆の良さを最大限に見せられるかを考えていました。
3年前に黒色に出会いました
黒は色鉛筆のきれいな色に深みを与えてくれました。そして今まで描いてきた絵のスタイルが抽象画に変わりました。
ことばにならないたましいだいて
個展の構造を考えるために石川県金沢市に初めて足を運びました
おもったのは、道路が茶色になっていること、歴史がある建物、歴史を大事にしているいい意味と両面を含めて建物に道具にさびが見られました。そして沢山のお寺がありました。
金澤水銀窟で、色鉛筆の抽象画で構成された一つの空間を作りたいと考えています。
日本での個展は久しぶりになります。
個展タイトルは「For a moment(一瞬)」です。
振り返ってみると、あのたのしくみんなで話していた時間は、一瞬、限りがあったんだな、という時間についてです。
草井裕子