イベント紹介Event Information
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ギャラリーノマルにて若手作家 小谷くるみの個展「砂から星へ」が、7月17日(土)より開催されます。
今最注目の若手作家小谷くるみ、ギャラリーノマルでの初個展
既存シリーズの新作に加え、挑戦的な複数の新シリーズを発表
昨年春に開催した関西在住の気鋭若手作家4名によるグループ展「U30 - Whom do you suspect ?」。その出展作家から、今春「ユニーク」を開催した山田千尋に続き、小谷くるみがノマルでの初個展を開催いたします。
小谷は京都造形芸術大学油画コース卒業後、同学大学院芸術専攻を終了。同時に、その独創的な作風は注目を集め、数々の展覧会やアートフェアなどで作品を発表。今最も新作を期待される若手作家の一人となっています。小谷はこれまで一貫して、存在の痕跡と気配をテーマに絵画作品を発表してきました。かつてそこに存在していたが今は目に見えないものや、時間によって変わっていく物質の姿を画面に留めた作風は、観る者に様々なイメージを掻き立てています。
積もる時間と巡る因果から見えるもの
今展では、小谷の代表作であり、結露した窓をイメージした「21g」、支持体に染み付いた錆を痕跡の象徴として使用する「時間・痕跡〈錆〉」という既存2シリーズの新作に加え、いずれも作家初となる銅版画を使用した作品やインスタレーション作品など、多様な手法を用いた挑戦的な新作が一堂に展示されます。これらの作品群を貫く今展のタイトルを、小谷は「砂から星へ」と名付けました。宇宙空間のようなマクロな時間の流れさえも、足元の一粒の砂のようなミクロな痕跡として息づいているー。小谷は今展において、悠久の中での物質の変容と生命の因果に迫ることで、自身の芸術家としての根源を探り、提示しようと試みています。
既に高い注目を集めながらも、さらに表現の幅を広げ作家として飛躍する小谷くるみの新作展、ぜひご高覧ください。
砂から星へ - 小谷くるみ
宇宙は“私”から遠すぎた。足元にふと目線を落とす。砂を蹴散らすと土が剥き出しになり、砂埃で目鼻に不快感を覚える。こっちの方がよっぽど実感がある。さらに深く意識を向けると、ヒトの歴史が、古代の生物の姿が、
地層や痕跡となって、膨大な時間の堆積として足元に広がっている。
そのまた先、最初の生命が現れた時、地球が誕生した時へ潜っていく。
そうして地球の始まりに辿り着いた時、私の前には宇宙が広がり、
そこに沢山の光り輝く星を見た。
展覧会関連イベント
Closing Live “砂から星へ”
2021年8月8日(日) open18:00/start18:30- 料金:¥2,000. *予約制
出演:落穂の雨ochibonoame
[ 川島誠 makotokawashima(altosax), ルイス稲毛 inagelouis(bass), 山㟁直人 naotoyamagish(idrums,percussion) ]
sara(.es/piano)