イベント紹介Event Information
※新型コロナウィルス感染拡大による社会情勢に伴い、美術館およびギャラリー施設において休廊、休館、もしくは会期の変更をしている場合がございます。詳しくは、各施設サイトをご確認いただきますようお願い申し上げます。
福田美術館と嵯峨嵐山文華館にて「京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち」が7月17日より共同開催されます。
福田美術館・嵯峨嵐山文華館で共同開催!
近年人気が高まっている伊藤若冲(1716〜1800)は、錦小路市場の⻘物問屋「枡屋」の⻑男として生まれました。昨年、福田美術館で初公開された「蕪に双鶏図」は、家業に従事していた30代はじめ頃に制作されたもので、若冲最初期の作品とされています。年始のNHKドラマ「ライジング若冲」でも取り上げられたことにより、注目を集めました。ドラマの舞台となった18世紀の京都は、若冲以外にも個性豊かな画家たちが群雄割拠しており、彼らが何に影響を受けていたかなどもわかってきています。本展覧会は福田美術館・嵯峨嵐山文華館の二館共同で開催し、「蕪に双鶏図」をはじめとした福田美術館の所蔵する若冲作品すべてと、同時代を生きた画家たちの作品を盛り沢山に展示し、彼らの絵の魅力に迫ります。
第一会場 【福田美術館】 どうしてこんなに天才たちが
江戶時代の京都は四条通り界隈を中心に多くの画家が暮らしていました。中でも、伊藤若冲と同じ年に生まれ、絵画と俳諧の2つの分野で才能を発揮した与謝蕪村(1716〜1783)、日本において文人画を大成した池大雅(1723〜1776)、写生を基本とした描き方が革新をもたらした円山応挙(1733〜1795)、人々を驚嘆させた奇抜な画風の曾我蕭白(1730〜1781)などが挙げられますが、彼らは互いに交流し、影響を受けながら、それぞれの画風を確立していきました。第一会場の福田美術館では、第一章として若冲と蕪村、そして第二章にて同時代の画家たちの作品を中心に、影響を受けた禅僧や中国の画家、大阪で活躍した同時代の画家の作品も展示します。
第二会場【嵯峨嵐山文華館】 天才くらべてみました
円山応挙が描いた⻁と、曾我蕭白が描いた⻁。⻑沢芦雪が描いた海老と、白隠禅師が描いたエビ...第二会場の嵯峨嵐山文華館では、若冲・応挙・芦雪・呉春など、18世紀から19世紀にかけて活躍した画家の絵画を、孔雀や⻁、鶏や赤壁図、と画題ごとに並べて展示いたします。各々の描き方の共通する点や異なる点を比べながらご鑑賞ください。
作品総数約130点
・福田美術館:68点 (前29/後29/通10) →うち初公開/20点
・嵯峨嵐山文華館:62点 (前29/後29/通5) →うち初公開/19点
○前期/7.17〜8.30 ○後期/9.1〜10.10
※作品点数は変わる可能性がございます