イベント紹介Event Information
KUNST ARZTでは、VvK(アーティスト・キュレーション)展覧会の27回目として、岡本光博キュレーションによる「天覧美術 / ART with Emperor」展を開催します。
「令和」という新しい時代を迎え、改めて天皇制を考察する企画です。
流麗なイケメン日本画で知られる木村了子は、独自のリサーチから、禁断のタブーをモチーフにした「菊福図」の最新バージョンを、 通奏低音として天皇制と対峙し続ける小泉明郎は、情念と鬱積した想いがあふれ出す初期の映像作品を、 孤高の細密描写表現者として知られる鴫剛は、本展の為に新たに彩度調整を施した「ピンクの国会議事堂」と米軍と共存する一場面を、 人体、地球の構成成分、文明の礎・・・鉄という素材の本質を考察する藤井健仁は「昭和」「平成」という時代を映し出す二人の首を叩き出し、 そして、本展キュレーターでもある岡本光博は、「世継ぎと金継ぎ」を掛けた新作と「あいちトリエンナーレ<表現の不自由展>」を受けて、改めて隣国との関係性(ルーツ・・・)も考察した新作を発表します。 SNSによる一億総監視状態の不寛容な現代だからこそ、あえてアートとしての可能性を問いたいと考えています。
本展は、5月22日〜31日に御所編をKUNST ARZTにて開催し、その後、皇居編を6月2日〜20日にeitoeikoに巡回します。