イベント紹介
Event Information

かのうたかおは伝統的な京焼をルーツとしながらも、かつて滞在したアフリカの焼き物に強い衝撃を受け、土と火による原初を追究し続けてきました。
「琳派」関連のプロジェクトや漫画『へうげもの』スピンオフに関わるなど、美術や工芸の領域を越えた活躍も特筆すべきところです。
世は空前の「縄文」ブームの感ではありますが、これに反し、かのうの作陶には「弥生(土器)」の影響が強く感じられます。
装飾の少ない、カリッと焼き上げた薄焼きの器は、古代人の愛用した焼き物が現代に蘇ったかのよう。
登り窯で焚く炎に包まれた壺や鉢の質感は、どんな釉薬も敵わない魅力的な輝きと肌触り。
かと思えば、時に毒々しささえ放つ、さまざまな釉薬を施した酒器の数々。
そして、自身の美学の象徴と位置付ける「天アリ」シリーズは、土や石ではなく耐火煉瓦粉の一種「シャモット」に釉薬の原材料を混ぜ、陶芸史上著名な器や壺のフォルムを象り、あるいは任意の造形の型に詰め、作意と偶然が入り交じる独自の技法で、唯一無二の造形物(同時に「うつわ」でもある)を見せてくれる。
彫刻的な存在感と悠久の精神に満ちあふれた作品群は、「焼き物」の本流を見つめる者を魅了してやみません。

今回のタイトル「器掌天結」は、ストーリーとしての「起承転結」を予定調和的に予感させるものではなく、文字通り「器(うつわ)」と「掌(たなごころ=てのひら)」に「天(宇宙)」が広がり、かのうの豊かなイマジネーションと大いなる自然が「結」ばれることを願って名付けました。
弥生時代と未来とをつなぐ現代、まさに気鋭の陶芸家が示す、古くて新しい焼き物の世界を存分にお楽しみ下さい。

アーティスト
Artist

かのうたかお

スケジュール
Schedule

2016年9月17日(土) - 2016年9月25日(日)
[開廊時間]
11:00~19:00

開催場所
Place

「白白庵」3階
東京都港区南青山二丁目17-14 

その他概要
Outline

[オフィシャルサイト]
http://www.pakupakuan.jp/event/kishotenketsu.html
かのうたかお「 器掌天結 」