「記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現」

イベント紹介
Event Information

東アジアの進展に伴うかのように、今までにはなかった新しい写真・映像表現がこの地域に増えています。本展ではその中から、日常や伝統を新しいメディアで捉えなおし、自然や家族、人と人との交感を詩情豊かな写真と映像で表現する2組の作家を紹介します。
 榮榮&映里(ロンロン・アンド・インリ: 1968年中国生まれ、1973年日本生まれ/写真)は、中国の社会的現実とそこでの彼らの生活を写した作品や、人と美しい自然との関係性を、自身の身体を媒体として表現した作品で高い評価を得ています。地方特有の文化的性質を色濃く残す越後妻有を何度も訪れ、滞在しながら四季折々の里山の風景を撮影した《妻有物語》は、榮榮&映里が創作活動の主軸としている「生命の環」というテーマを象徴する作品となっています。
 袁廣鳴(ユェン・グァンミン:1965年台湾生まれ/映像)は台湾におけるビデオアートの先駆者として、ケーブルカムなどの特殊機材や、自ら開発した機器を用いた撮影・展示により、常に映像表現の新たな可能性を追求してきました。彼自身、家、そして家族の日常を中心テーマに制作される作品は、視覚体験のみならず、身体的、心理的な感覚へも訴えかけます。近年は社会の成り立ち、そしてその構成メンバーとしての個に関心を寄せた作品を制作しています。
 本展はギャラリーを二分し、榮榮&映里、袁廣鳴それぞれの個展として空間を構成します。「記憶の円環」というタイトルのもとに、二つの個展が並行しつつも共鳴する展覧会となるでしょう。

アーティスト
Artist

榮榮&映里、袁廣鳴(ユェン・グァンミン)

スケジュール
Schedule

2016年7月23日(土) - 2016年9月19日(月)
[開廊時間]
9:30〜18:00(入場時間は17:30まで)

[休廊日]
月曜日
3月22日(火)は休館

開催場所
Place

水戸芸術館現代美術センター
茨城県水戸市五軒町1-6-8 

その他概要
Outline

榮榮&映里(ロンロン・アンド・インリ)
榮榮:1968年中国の福建省生まれ、北京在住。
映里:1973年神奈川県生まれ、京都在住。
北京を拠点に世界中で展覧会を開催。2007年に北京の草場地に中国初となる写真専門の民間現代アートセンター、三影堂撮影芸術中心(Three Shadows Photography Art Centre)を設立。2010年からは南仏の「アルル国際写真フェスティバル」と提携した「草場地春の写真祭」を開催、2015年には厦門に三影堂厦門撮影芸術中心を設立するなど、中国写真芸術の中心的存在として活動を続ける。国内での主な展覧会に「榮榮&映里写真展 三生万物」(資生堂ギャラリー、2011)、越後妻有アートトリエンナーレ2012、「写真のエステ-五つのエレメント」(東京都写真美術館、2013)、「LOVE展」(森美術館、2013)など。

袁廣鳴(ユェン・グァンミン)
1965年台湾生まれ、台北在住
国立芸術学院(現国立台北芸術大学)を経て1997年ドイツ国立カールスルーエ造形大学にて修士号取得。1990年代半ばより国際的に活躍する。過去に参加した国際展に、光州ビエンナーレ(1995、2002)、台北ビエンナーレ(1998、2002)、ベネツィア・ビエンナーレ台湾館(2003)、リバプール・ビエンナーレ(2004)、シンガポール・ビエンナーレ(2008)、 アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2012) など。日本国内ではICCビエンナーレ(1997)、恵比寿映像祭(2012)、堂島ビエンナーレ(2013)、「消失の痕跡」展(エスパス ルイ・ヴィトン東京、2014)、第5回福岡アジア・アート・トリエンナーレ(2014)などに出品。
[オフィシャルサイト]
http://www11.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=447
「記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現」